親の再就職もコネが重要

 いくら親に働く意欲があっても、定年後の再就職の道はきびしい。60歳の定年が定着してきて、希望すれば65歳まで働ける制度がある企業も多くなってきたのに、不況の影響もあって希望がかなうのは30%程度しかない。60〜64歳の有効求人倍率も、求職者15人に対しておよそ1件程度の求人しかないというから、希望者にとってはかなりの就職難だ。

 では、実際に再就職している人はどんなルートで職を得ているのか。とあるアンケート調査によると、予定者も入れて「知人、友人の紹介」がもっとも多く、ついで「職安など」「関連会社へ出向」「嘱託として残る」となっている。お役人の特権「天下り」という数字も目に付いた。また、大企業ほど親会社や関連会社からの紹介が多く、小規模の企業では職安などの公共職業紹介機関によることが多いという傾向もある。
 定年前は職安をあてにしている人が多いが、実際に探すとなると「経験を生かせる仕事がない」「賃金が低い」「労働時間が合わない」など、自分に合ったものが見つかりにくいのが実情。企業が求める60歳以上の人材イメージと求職者の意識にはズレがあるようだ。
 ちなみに、60代前半の仕事のスタイルは普通勤務が約40%を占め、短時間勤務が約12%、自営業が30%。50代に比べると自営業と短時間勤務がぐっと増えているのが特徴的だ。また、職種としてはサービス業で働く人がぐっと増えるのも、この年代の傾向といえる。

再就職の賃金は現役時代の半分
 運よく再就職先が決まっても、賃金の面はきびしく、これまでの月収の30〜40%ダウンするのが相場。たとえ同じ会社に継続雇用になっても、たいてい嘱託扱いだし、時給制になる企業も多いため、現役時代と同じ額がもらえることはまずない。
アンケート調査でも「収入が減った」人が80%に達している(ただし、現在の賃金が現役時代の85%未満に下がった場合は、雇用保険でカバーできる)。再就職先を探すのも、探した後もストレスがたまりそうだが、こんなとき、あなたに転職で親に心配をかけた経験でもあれば、意外とおいしい酒を飲むチャンスかもしれない。

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